Limo(リモ)

蔵の魅力を生かした
隠れ家的な美容室

静かな狭い路地にあって、ちょっとした隠れ家のよう。1階と2階に各2席ずつ。板張りの床と漆喰の壁のフロアは、ホッと肩の力が抜ける。木の香りがいい、というお客さんも。米蔵だった建物を前オーナーがリノベーションしたもので、築100年以上。2階には立派な梁と高い天井があって落ち着ける。吹き抜けの天井を飾るらせん状のシャンデリアが、洒落たアクセントに。スタッフの白川宰公さんの手作りだとか。「お客さんは3人までしか取らないので、待ち時間はほとんどない。一人ひとりの話をゆっくり聞いて、完成させます」とオーナーの森育広さん。

Limo(リモ)
足立区千住2-30
【TEL】03-6807-7350
【営業時間】火・金12:00~21:00、水・木10:00~20:00、土・日・祝10:00~19:00
【定休日】月曜
【席数】4席(予約優先)
ヘアケアマイスター・吉澤和幸さんがいるのも心強い。

鮒秋

昔ながらの千住の味を伝える佃煮専門店

旧日光街道沿い、ビルに挟まれて窮屈そうに建つ店は、時の流れが止まっているかのような佇まい。風情ある引き戸を開けて入ると、魚と醤油の香ばしい匂いに包まれる。古めかしい硝子ケースの中に、美味しそうなご飯のお供が並ぶ。創業は大正6(1917)年。建物はそれ以前の築で、「木造は風通しが良くて住みやすい。やはり木がいいですね」と、3代目店主。暮れだけの限定販売の「すずめ焼き」は千住名物。小鮒を秘伝のタレで焼いたもので、形が古典模様の「ふくら雀」に似ているからだとか。川魚が多く獲れた千住の江戸時代からの庶民の味だが、今は生態系の変化で鮒が捕れなくなってしまったそうだ。

鮒秋(ふなあき)
足立区千住2-52
【TEL】03-3881-2038
【営業時間】10:00~18:30
【定休日】火曜
【おすすめ】国産うなぎを生から焼く自家製うなぎの蒲焼き(100g=2000円)。他にお手頃な佃煮も多数
※商品金額は取材時のものです。消費税の税率変更などにより異なる場合がございます。
ご了承ください。

市川歯科医院

昭和の初めから続く三角屋根の歯医者さん

街にとけ込む、こぢんまりとした洋館は、大正時代にどこかの国立大の教授が書斎として建てたものだそう。15坪と狭いながら柱の数が多く、その頑丈さは、東日本大震災後に点検してくれた熟練大工さんが太鼓判を押したほど。はめこみの窓や診療室の蛍光灯は、いまも建築時そのままのものが現役だとか。待合室と診察室境の扉はよく見ると外枠が段差に打ちつけられていて、当時の”相当腕の立つ職人”の技が生きる。現在の院長は、3代目の敬一先生。子供の頃は、家族とともにしばしば父親の働く診療所を訪れたそう。駄菓子屋、路地裏、働く父の背中…思い出深い千住のまちへの恩返しとして、地域に根づいた診療活動を行っている。

市川歯科医院
足立区千住1-27-10
[TEL]03-3881-7676
[定休日]木曜・日曜・祝日
[診察時間]10:00~13:00、15:00~19:00
[Website]http://www.ichikawadental.jp
一般歯科診療のほか、摂食嚥下障害対応にも力を入れている。

石鍋商店

千住界隈のいまむかしを
見つめ続ける毛糸やさん

創業は元治元年。現在は4代目の昇さんとその奥様・克江(よしえ)さんが営む。いまの建物ができたのは、先代・竹治さんのときで、大正7年のこと。建物高さは荒川の堤防高に合わせている。明治43年の大雨で荒川が氾濫した際の経験により、商品が浸水時に濡れぬようにとの配慮からだ。築材には、材木の目利きだった先代が選んだヒノキやケヤキなどが使われており、建築費は当時でおよそ1万円也。昔は布団や反物なども扱っていたが、今は毛糸と、克江さんが仕入れる婦人洋品のみ。畳に商品を並べて、お店の人と話しながら選ぶスタイルは、今では珍しい。それでもズラリと並んだ毛糸はどれも確かな品質。「編み心地が違うはずよ」と克江さんは胸を張る。

石鍋商店
足立区千住3-62-1
[TEL]03-3881-2308
[定休日]年末年始
[営業時間]10:30~18:30
ずらりと並んだ毛糸は、100種類以上。用途や希望の色・材質などを伝えて選んで頂こう。奥様の克江さんはもちろん、大手メーカー勤務経験のあるご主人が相談に乗ってくれる。