まち歩きレポート

2015/11/08 千住いえまち 千住文化普及会 共催 「酒合戦200 まち歩き」報告

日時:2015年11月8日 12:45〜16:00
集合場所:京成線 千住大橋駅
参加人数:一般参加19 名 いえまちスタッフ10 名 計29名

千住大橋駅 佐々木さんによるショートレクチャー

 今回は千住酒合戦が行われてから200 周年にあたる年であり、千住の色々な団体が趣向を凝らして酒合戦にちなんだイベントを催しています。

 その一つとして歴史にくわしい千住文化普及会と古い建物の魅力をつたえる千住いえまちがコラボして千住の南側 酒合戦の行われた江戸期の建物を中心にまち歩きをおこないました。

 集合場所は京成線千住大橋駅。
 先年 駅前が開発されて広々としていてマンションやショッピングモールなどが立ち並んでいます。当日は生憎の雨でしたので駅員さんに承諾を得て構内にて千住いえまちの佐々木さんによるショートレクチャーをおこないました。
 今回のガイドは千住文化普及会の田中さんにお願い致しました。博学なお話をインカムにて解説頂けました。

2へ続く

石洞美術館に向かい、酒合戦のミニミニ展示の酒器を見学

橋戸稲荷神社(写真はレプリカです。)
石洞美術館

一向はまず石洞美術館に向かい、酒合戦のミニミニ展示の酒器を見学しながら学芸員の林さんより酒合戦の概要をお聞きしました。
そして今年は左官の名工「伊豆の長八」生誕200 周年にあたるため本堂の扉に描かれた鏝絵のある橋戸稲荷神社に立ち寄りました。


水路の話をする田中さん

次のスポットは千住大橋です。最近できた整備された土手を上がると隅田川が開けます。
田中さんの解説にて大橋にまつわる話をたくさん聞けました。
豊臣秀吉と伊達政宗の陰謀によって渋々、徳川家康が橋を架けたらしいです。

千住大橋を後にした一行はやっちゃばの周辺に今も残る石畳の上で当時は野菜を並べて市が賑わっていた写真などを拡大写真でみていただき、一路今回の目玉 安土桃山時代 天正年間から続く旧家若田家の蔵をみせていただきました。
同時に若田家で作られていた 「畳屋薬」をご覧いただきました。

石畳
若田家の蔵

貴重な蔵をお見せ頂きふと見ると隣にも蔵が。

鮒与さん店内にてお話を伺う

そうです。お隣は江戸時代から川魚問屋を営んでいる鮒与さんです。著名な経済学者の内田銀蔵氏の生家でもあります。
御主人の御好意により川魚の問屋内をみせていただきました。
川魚は足が早く生きたままでないと価値がない為一方ならぬ苦労がおありのようです。
こうした問屋さんの頑張りでおいしいウナギや川魚が食べられるんですね


3へ続く

お洒落なお店の路地

すてきなカフェですね。

そして後半は千住いえまちらしく古民家リノベーションのお店 ハノイハノイの路地などを通り千住でカフェや飲食店を経営されている島川さんにお話を伺うため、古民家カフェの「わかば堂」に向かいました。
コーヒーやドリンクをいただきながら島川さんの古いものに対しての思いや店を作ったときの苦労話などをお聞かせいただきました。

この路地はわかば堂さんができてからお洒落なお店の路地に生まれ変わりました。
パート1 まち歩き編はここでおわりです。

立ち寄らせていただいた、石洞美術館 林様 若田様 鮒与様 そしてわかば堂の島川様、
共催にご協力いただいた千住文化普及会 櫟原様 田中様 鷲見様、
皆様のご協力によりとてもいい町歩きができました。


まち歩き後のパート2

食堂プエドバルにて

もう一人 パート2 の懇親会にて出血大サービスしていただいたできる食堂プエドバル 植村さんとスタッフのみなさまありがとうございました。
パート2 も酒合戦の酒や酒合戦にちなんだ食材の9 種盛りにて大盛り上がりでした。

いやぁ 人のつながりっていいもんですね。
先人も酒を通して人と人がつながる楽しさを伝えたかったんじゃないでしょうかと思いを
馳せながらご報告を締めくくりたいとおもいます。

(千住いえまち/佐野 智啓)